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クトゥルフ神話
〜解説〜
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの描いた宇宙的恐怖に満ちた小説世界をもとに、
それに惹かれたラヴクラフトの友人である作家等の間で、架空の神々や地名や書物等の
固有の名称の貸し借りによって作り上げられた、架空の神話体系。
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アザトース ヨグ=ソトース
宇宙の始まりから存在するとも、
この世界の創造主であるとも言われる盲目、白痴の神。
その正体は混沌そのものであり、この世界自体が、
このおぞましい邪悪な神の見る夢でしかないともいう。
あらゆる次元と時空を超越し、全てを知る存在。
全ての存在と隣接しているため、
旧支配者達がこの世界に来るときは、ヨグ=ソトースを通過する。
それ故に次元の門の守護者、あるいは門そのものと言われている。
シュブ=ニグラス 黒い仔山羊
豊穣の女神・地母神という性格を持つ、謎に包まれた『女神』。
その姿は泡立ち爛れた雲のような肉塊で、のたうつ黒い触手、
黒い蹄を持つ短い足、粘液を滴らす巨大な口を持つとされる。
『黒い仔山羊』という奉仕種族を産み落とす。
シュブ=ニグラスより産み落とされた、
ロープのような黒い蝕股で形成されたのたうつ塊。
全身に幾つもの口があり、その口からは緑色の粘液をたらしている。
クトゥルフ クトゥグア
南太平洋に沈む古代の都市ルルイエで眠りにつく邪神。
タコに似た頭部、イカのような触腕を無数に生やした顔、
巨大な鉤爪のある手足、ぬらぬらした鱗に覆われたゴム状の身体、
背にはコウモリのような細い翼を持った姿をしているとされる。
燃え盛る炎の邪神で、クトゥルフ神話の四大属性の一つとされる。
『千の貌を持つ神』ナイアルラトホテップと敵対しており、
かつて地上に召喚された際は、配下である炎の精を使役して
ナイアルラトホテップの地上での住処、ンガイの森を焼き払った。
ナイアルラトホテップ ナイ神父
這い寄る混沌より生まれたアザトースの従者だが、
他の旧支配者に並ぶ力を持つと言われる冷笑的な神。
『千の貌を持つ神』の異名の通り、幾つもの姿で活動する。
人間世界に干渉し、人間が自ら破滅に進むよう暗躍している。
ナイアルラトホテップの化身の一つで、
星の知恵派教団の神父。
闇に吠えるもの ハスター
ナイアルラトホテップの化身の一つで、
触腕、鉤爪、手が自在に伸縮する無定形の肉の塊と、
咆吼する顔のない円錐形の頭部によって特徴づけられる。
元々は他の著作に登場した『羊飼いの神』であったが、
風と死を司るものとしてクトゥルフに組み込まれた神。
危険な存在だが、クトゥルフやナイアルラトホテップと敵対しており、
利害が一致した場合は人間に力を貸したり、召喚に応じる事もある。
バイアクヘー イタカ
ハスターの眷属の1つ。
鳥でもなく、モグラでもなく、禿鷹でもなく、
蟻でもなく、蝙蝠や腐乱した人間でもない、
といったキメラ的な外見をしているとされる。
『歩む死』『トーテムに印とてなき神』などの異名を持つ存在。
風の神格を持ち、人間に似た戯画的な輪郭、燃えるような瞳、
巨大な体を持ち、大空を自在に駆け巡る。
同じ風の神ハスターと関わりがあるとされるが、定かではない。
ツァトゥグア 無形の落とし子
『おぞましきもの』という異名を持つ旧支配者の一員。
巨大な胴回りに、蝙蝠のような毛と耳を持つ、
眠たげな黒い蟇蛙のような姿をしているが、
その姿形は環境によって変化する。
ツァトゥグァの奉仕種族でツァトゥグァを信奉している。
人間ほどの知能を有する黒い液状の怪物で、
悪魔的な速さでその体を変化させることができる。
また、その特性上からか物理的な武器で傷を負わせることは不可能。
ウボ=サスラ アブホース
太古の昔から地球に在った存在。
地球の生命体の基となった最初の単細胞生物も
ウボ=サスラから生まれたといわれている。
そして、やがて全ての命ははウボ=サスラに戻っていくという。
『宇宙の不浄すべての父にして母』と呼ばれる、
燐光を放つ灰色をした巨大な粘液質のプール。
常に分裂し、表面からは奇怪な形状の『子供』が
生まれ続けては再吸収されている。
古のもの ショゴス
地球の最初の支配者。
真空中でも海底でも順応でき、
宇宙空間を飛ぶ翼を持っていた。
ヒトデ形の頭部と触腕を持つ半植物的生物。
古のものによって作られた不定形の奴隷生物。
巨大なタールで出来たアメーバのような存在だが、
必要に応じて変形し、人間の姿を取る事も出来る。
「テケリ・リ!」という独特の声で鳴く。
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